David Shepardson

[25日 ロイター] - 米フォード・モーターは25日、ミシガン州の35億ドル規模の電池工場建設を一時中断したと発表した。

フォードは全米自動車労組(UAW)との賃上げ交渉で何度も提示額を引き上げているが合意に至っておらず、そうした中での発表となった。バイデン米大統領は26日、ミシガン州を訪れ、UAWのストライキへの支持を表明する。

議会共和党は、フォードのミシガン州マーシャルのバッテリー工場計画に関し、中国の車載電池大手・寧徳時代新能源科技(CATL)の技術使用について調査している。

「競争力を持って工場を運営できると確信できるまで」作業を中断し、建設支出を制限すると表明。中断のきっかけとなった具体的な理由については明かさなかった。また同工場での「投資計画について最終的な決断をしていない」とした。

ミシガン州のホイットマー知事は「フォードは今回の件が一時中断であると明確にしており、ミシガン州の住民が本来の仕事に戻れるよう、(自動車大手)ビッグ3とUAWの交渉がうまくいくよう引き続き働きかける」と述べた。