[25日 ロイター] - ウクライナ当局は25日、南部のオデーサ(オデッサ)港がロシアによる夜間のミサイル・ドローン(無人機)攻撃を受け、港湾インフラと穀物貯蔵施設が大きな被害を受けたと発表した。このほか、南部ヘルソン州ベリスラフにも空爆があり、全土で計6人が死亡したとしている。

オデーサ州のオレフ・キペル知事によると、約1000トンの穀物を貯蔵していた施設が攻撃を受けた。

エネルギー省によると、送配電網が被害を受け、1000人以上の契約者で停電となっている。数年間休業しているホテルで火災が発生したものの、すぐに消火されたという。

ウクライナ軍が南部と東部で反転攻勢を続ける中、ロシア軍はこのところ空爆を強化。ウクライナのスビリデンコ経済相は「オデーサが再び大規模な攻撃を受けた。穀物貯蔵施設が破壊され、港湾施設に大きな被害が出た」と短文投稿サイトのX(旧ツイッター)に投稿した。

ウクライナ空軍によると、ロシアが夜間にオデーサを中心とするウクライナに向けて展開させたイラン製ドローン「シャヘド」19機、巡航ミサイル11発、極超音速ミサイル2発を防空システムが破壊。これに先立つ24日には他の無人機3機を破壊したという。

ロイターはこの情報を独自に確認することができなかった。

この攻撃についてロシア側からコメントは出ていない。  

一方、ロシア国防省は25日、防空システムが黒海北西部とクリミア半島上空でウクライナの無人機4機を破壊したと発表した。死者はいないとしている。

ロイターはこの情報を独自に確認することができなかった。ウクライナ側からコメントは出ていない。

これとは別に同省は、ロシアのクルスクとベルゴロド地方上空で夜間に無人機4機を破壊したと発表した。

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