Shinichi Uchida

[東京 21日 ロイター] - 中部電力は21日、東芝の非公開化に関連して1000億円の出資を決定したと発表した。日本産業パートナーズ(JIP)と企業連合による枠組みのもとで東芝の企業価値を大きく向上させることが可能とみており、「相応のリターンを見込むことができる有意義な投資機会」と評価した。

中部電は、東芝のエネルギーシステム、インフラシステムなどの関連事業と親和性が高いとの見方を示した。その上で、現時点では東芝との協業や連携について具体的な合意事項などはないものの、将来的には相乗効果を創出できる可能性があるとしている。

中部電は東芝が非公開化を含む再編の検討を行っている段階から、東芝の資産査定に参加するなど、当初から有力な出資企業候補として名前が挙がっていた。

東芝は21日、JIPと企業連合による株式の公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。応募が発行済み株式の78.65%と、成立に必要な3分の2を上回った。株主総会の手続きを経て、12月にも上場廃止になる見通し。