Alan Charlish

[ワルシャワ 20日 ロイター] - ポーランド外務省は20日、ウクライナのゼレンスキー大統領がポーランドなどによるウクライナ産穀物の輸入規制を批判したことを受け、自国に駐在するウクライナ大使を呼び抗議したと明らかにした。

ゼレンスキー氏は19日の国連総会演説で、ウクライナは穀物輸出のための陸路保全に努めているが、一部の欧州連合(EU)加盟国が偽りの連帯を示し、実際にはロシアを間接的に手助けしていると批判した。

ポーランド外務省は、駐ポーランドのウクライナ大使に「多国間フォーラムでポーランドに圧力をかけたり、国際法廷に訴えを起こしたりすることは両国間の紛争を解決する適切な方法ではない」と抗議したと明らかにした。

EUは15日、ポーランド、ハンガリー、スロバキア、ブルガリア、ルーマニアの中東欧5カ国がウクライナ産穀物の輸入を禁じることを認める措置を延長せず撤廃したが、このうちポーランド、ハンガリー、スロバキアの3カ国が同日、独自に制限すると表明した。