「仮面夫婦化」する会社と個人、転職・副業・リスキリング・・・ぜんぶ幻想
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注目のコメント
キャリア自律が唱和される一方で、全く自律が進んでいるような気配はありません。キャリア形成の主体が企業から個人に転嫁され個人も企業を信頼しなくなっているとの指摘はそのとおりです。
だからといって企業も内包できるだけの力を最早持っていないので、昔に戻ることは難しいです。。対等と扱われる個人も、一人でキャリアを築くことはできず、何らかの形で組織の力を使わなければなりません。
仮面夫婦からの脱却は、組織と個人の双方がキャリア形成の主体となって、希望と限界を開示して手を取り合いながら共に歩むことにあるのではないかと考えています。まだまだ絵空事の世界かもしれませんが、そんな人事が実現できる社会を目指したいです。メディアがよく伝えていること、われわれが「そうだな〜」と感じていることと、実際はズレていることも少なくないわけですね。一方で、働き方は改善されてきてますね。
このところ、事象は多面化してきているので、あるコミュニティではみんなリスキリングしてるとか、ある業界では転職はあたりまえとかあります。ただ、平均の世界ではまったく変わってないように見える。両方の視点が必要ですね。社会の至る所で「個」「自分らしさ」ばかり前景化するのは、個が強くなったからではなく、家族・国家・地域・企業などの集団凝集性がことごとく希薄になったからです。その関係を倒錯させてしまっている人が多いですね。
こうした「個の繰り上げ当選」状態はまだまだ続きそうです。