Yoshifumi Takemoto

[東京 13日 ロイター] - 自民党は13日午前の臨時総務会で、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長、萩生田光一政務調査会長を留任させ、総務会長には森山裕選挙対策委員長を充てる人事を決めた。森山氏の後任には小渕優子組織運動本部長を起用する。

高木毅国対委員長、梶山弘志幹事長代行も留任した。組織運動本部長に金子恭之元総務相、広報本部長には平井卓也元デジタル担当相が就く。任期はいずれも2024年9月末。

岸田首相は役員人事について「政府与党総力を挙げ、先送りできない課題に取り組むため」と説明した。

<萩生田氏、経済対策は「規模ありきでない」>

会見した萩生田政調会長は、今秋政府が策定する経済対策について「政府側から対策の大枠が示されることになるが、党内に電気・ガス・食料価格高騰に懸念の声があり、政府・与党呼吸を合わせて取り組んでいきたい」と述べた。

対策の規模については「規模ありきでない」とも発言。昨年補正予算の執行が地方の一部で遅れた例を引き合いに「年末年始に間に合うスケジュール感で進める」と強調した。

アジア・アフリカなど「グローバルサウスとの関係強化について党として大胆に戦略を策定する」案も披露した。

<小渕氏、政治資金疑惑で陳謝>

小渕氏は2014年に政治資金疑惑で経産相を辞任した経緯について「当時地元に大変なご迷惑をおかけした」と改めて陳謝し「決して忘れることのない傷」と表現。自身の評価について「今後の歩みをみていただいてご判断いただきたい」と目に涙を浮かべ頭を下げた。

来年9月の自民党総裁選で岸田首相の再選を支持するかとの質問に対し、茂木氏は「岸田政権をしっかり支えていきたい、それにつきる」、森山氏は「今岸田首相は大変な努力をされておりその結果を見極めたい」とそれぞれ回答した。