[モスクワ 8日 ロイター] - 米中央情報局(CIA)がロシア人スパイ獲得を積極的に進めており、その一環としてこのほどロシア政府職員を標的に「真実」を明かす大切さを訴えかける動画を公開した。

今回の動画はロシア語で「なぜ私はCIAと連絡を取ったのか。それは私自身のためだ」とのタイトルがつけられ、明らかにロシア政府職員とおぼしき人物が国内のどこかの都市のような場所で雪の中を歩くシーンが描かれている。

そこで「私は各種報告にある真実を歪めるのは恥知らずだと誰に対しても主張してきた。だが上層部に行くほど、まさにそうしたことが行われていた」とのナレーションが入り、この人物がロシア政府機関に入っていく姿が続く。さらに「このあたりでは真実を聞きたくないと思われるかもしれないが、われわれは耳に入れたい」との言葉が流れ、CIAへの詳しい連絡方法が紹介される形になっている。

CIAのバーンズ長官は7月、一部ロシア人の間にウクライナ侵攻を巡る不満があり、スパイを勧誘する上で滅多にないチャンスが生まれていると指摘。CIAもこの機会を見逃そうとはしていないと強調した。

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