【解説】EV界の新星「ビンファスト」とは何者か?
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注目のコメント
CATLと協業しているシャーシとはCIIC:CATL integrated intelligent chassisで、これは電池パックのみならずモーター等も含めたスケートボード・シャーシです。つまり今後登場するVinFastの安価なEVはCATLの傀儡とも言えます。
CATLはIRAによって北米市場はFordに技術供与する形で何とか入り込もうとしてますが、下院にストップがかけられている状況。そういった意味でVinFastも北米向けにはSamsungSDI製セルを搭載したEVを供給するしか無いですが、そのEVシャーシは徐々にCIICに転換することになり、CATLが力を入れている欧州市場へCATL+VinFastでBYDに対抗する思惑も透けて見えます。
この記事を見る限りだと、VinFastがIRA後の北米市場で販売を拡大することが出来るのか疑問です。品質もさることながらIRAの恩恵を受けずに安価なEVを販売することを目指すとは考えられず、資金は調達してもEVのターゲット市場は欧州を狙っていると思います。
追記
ノースカロライナにバッテリーも含めて工場建設してるんですね。25年生産開始ということで、これならIRAの恩恵に預かることが出来るので納得。
https://vinfastauto.us/newsroom/press-release/vinfast-to-hold-north-carolina-ev-factory-groundbreaking-ceremony-july-28ソニーホンダもといソニーがVision Sを最初に出したときにもマグナと提携していた。その後、本格的にソニーとホンダが提携してからクルマを発売するまでには結構時間が掛かりそうだ。2025年と言っている。
VinFastのようなスピード感を持って市場参入することのメリットはあり、やはり、市場が伸びている時に参入することで、局地的なシェアを獲得できたり、市場成長カーブにより売上利益成長を獲得できる。市場成長期に参入する方が、成熟市場に参入するよりも有利なことがある。つまり、拙速でも速さはビジネスでは重要なのだ。
Teslaを保有している人たちは何気にTesla株の利益で購入した人も結構いると言われる。そうした新しいもの好きにアピールする効果はある程度あったのかもしれない。知名度だけは抜群に上がったわけですしね。
VinFastが成功するか、と言えば、北米ではどうだろうか。コスト面では現地生産のTeslaやBIG3に対して不利なのでは。補助金なども北米生産のメリットの方が高い。同じ土俵で戦わないとしんどいのでは。2〜3年前のEV上場ラッシュでよく目にしたようなニュースが、久しぶりにはいってきました。
ベトナムの自動車メーカー「ビンファスト」がナスダックで上場を果たしたと思ったら、2週間あまりで時価総額はテスラ&トヨタに次ぐ業界3位に。EV専業とのことですが、ビンファストの実績を考えればクレイジーとも取れるような水準でした。
その後に株価は暴落し、今は業界のランキングトップ10からも押し出されています。しかし、それでも実績を考えればまだまだ期待されているビンファスト。一体、何者なのか。テスラや伝統メーカーと張り合うほどの「何か」を持っているのか。コンパクトに解説します。