経常収支、7月の単月黒字額が過去最大 事前予想も上回る
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注目のコメント
季節調整値で見れば、貿易収支は黒字ではなくむしろ赤字幅を拡大させてます。
にもかかわらず経常黒字が拡大したのは、第一次所得収支の拡大とサービス収支の赤字幅縮小です。
第一次所得収支の拡大は円安、サービス収支の赤字幅縮小はインバウンド消費拡大が寄与していることが推察されます。今後、原油価格の値上がりで、貿易収支がさらに悪化していくことが心配です。もっと心配なのは、「円安が原因で貿易収支が悪化している」という誤解が広まることです。「貿易収支の改善のためにも金融政策正常化を急がねばならない」「海外に流出した所得収支を国内に還流させるためにも利上げが待たれる」といった一見もっともらしい、でも間違った議論に火がつく恐れがあります。