日本と米国のベンチャーキャピタルのリターンの比較分析
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専門的な記事ですが、TVPI, DPIの日米比較情報がまとまっていてわかりやすい!中にいないとなかなかVCファンド業界の定量分析がされづらく、特に海外の機関LPとの接点がないとなかなか意識しない数値でもあります。
中国が経済失速し、さらに地政学リスクが大きくなってきている中で、昨年から多くの投資家が来日し、面白いファンドがいないか探しにきてます。日本のVC業界が海外のプロ投資家からファンドレイジングできるようになるためにも、グローバル比較(アメリカや他のハイグロース地域など)これらの数値が魅力的なものにしないといけないのもわかります。また、著者ご指摘のとおり米国のダイナミックなベンチャー業界に近づけていくのであれば、Power Lawが適用されるよう、大規模なエグジット(数千億でもなく、数兆円レベルのもの)が増えていく必要があると思われます。
注目のコメント
PEファンドでもDPIとTVPIの差分は常にフォローしてその実現タイミングや方法、フェアバリューの計算方法をしつこく追いかけていました。
こうして価値創造と価値の刈り取りを分けて管理することは投資リターンをどう最大化するかを考える上で重要な示唆を与えてくれますね。(今回で言うと成功案件におけるエグジットタイミングの長期化とそれによるリターン規模の最大化の重要性)リターン回収比率が、当方が独自で調べた韓国ドラマのヒット作品からのリターン回収率と全く同じであることに驚いた。。。
VCのベンチャー投資も、コンテンツ投資も基本的にはヒット率は変わらない。
どちらの投資も、大きな資本をもとに投資数で勝敗が決まるということが投資の勝ちパターンとして見えてくる。
「質より量」である前提で投資するとなると、優秀なキャピタリストにとって重要な指標はやはり量?
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VCの投資先の約半数は1x以下で投資した資本を回収できなくなり、10x以上のリターンになる投資先は全体の6%。ただし、そのたった6%の投資先からのリターンが全体60%のリターンを構成しています。