NY外為市場=ドル下落、米雇用関連指標受け 円上昇に転じる
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米国の金融引き締め観測が後退したことで米長期金利が大きく低下、日米金利差の縮小から円高となりました。先週末にFRBのパウエル議長は、今後の金融政策はデータ次第であることを強調しました。どんなデータを特に重視するかと言えば、最終的には物価ですが、その前段階として賃金です。ざっと物価の70%は賃金なので、賃金が非常に重視されます。賃金がどう決まるかと言えば労働需給、求人数と求職者数のバランスです。JOLTSは求人数の統計で、減少傾向が続いており、労働需給が緩和しつつあることを意味します。とはいえ、JOLTS883万人に対し、求職者数(=失業者数)は584万人なので、賃金上昇圧力はまだ強い状況です。