(ブルームバーグ): 世界2位の経済大国、中国はますますリスクが高過ぎて「投資できない」国になりつつあるとの指摘が米企業から聞かれると、レモンド米商務長官が述べた。

今週中国を訪問中のレモンド長官は、新たなスパイ防止法をめぐる罰金や曖昧さといった新たな課題に米企業が直面していると指摘。知的財産の窃盗や補助金を受けている中国企業との競争といった問題も続いていると述べた。

北京から上海へ向かう高速鉄道の車中で、同長官は「中国はリスクが高過ぎて投資できないという企業の声が増えている」と記者団に語った。

「昔から問題があり、米企業はそれらの対応に慣れてしまった」とレモンド氏。「そこに一連の新しい問題が加わり、中国はリスクが高過ぎて投資できないと企業は受け止めるようになっている」と説明した。

レモンド氏によれば、米国はインテルやマイクロン・テクノロジー、ボーイングに関する具体的な問題やその他の商業上の懸念など、多くの問題を中国側に提起した。一方の中国は米国に対し、関税の引き下げや輸出規制の削減、計画されている対中投資制限の破棄を求めたとライモンド氏は述べ、これらの要求を拒否したことを強調した。

レモンド米商務長官、中国首相らと会談-両国関係の重要性強調 (1)

レモンド氏は「われわれが非公式なコミュニケーションをとり、電話で話すことができるようになったという事実は、まさに一歩前進だ」と話す。「話し合うということは米国が妥協するとか、譲歩するという意味ではない。誤算を減らし、情報を共有できるということだ」と述べた。

原題:Raimondo Says US Firms See China Becoming Uninvestible (1)(抜粋)

 

 

 

 

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