[香港 29日 ロイター] - 中国東部浙江省の常山郡が、出生数押し上げ策として25歳以下の新婦に1000元(137ドル)の「奨励金」を支給すると発表した。

対話アプリ「微信(ウィーチャット)」の郡公式アカウントで先週発表。初婚に適した年齢の結婚と出産を促す狙いと説明した。子どものいるカップルには保育、妊娠、教育の補助金も支給するという。

中国では60年ぶりの人口減少や急速な高齢化への懸念から、各当局が奨励金支給や保育施設改善など、次々と緊急対策を打ち出している。

中国の法定結婚年齢は男性が22歳、女性が20歳。独身女性が子どもを持ちにくい政策のため、結婚するカップル数が減少する中、出生数が落ちている。

6月に公表された政府統計によると、2022年の婚姻件数は1986年以来最低の680万組で、前年から80万組減少した。

国営メディアは既に世界最低水準にある中国の出生率について、昨年は過去最低の1.09に低下したようだと報じている。