[24日 ロイター] - メ―シーズやノードストロームを含む米大手百貨店は、顧客向けに発行するクレジットカードで返済遅延が増えていることを明らかにしており、収益を圧迫するリスクとして浮上している。

メ―シーズの幹部は22日、返済遅延の増加により第2・四半期のクレジットカード収入が1億2000万ドルと、前期から8400万ドル減少したと述べた。

ノードストロームのクレジットカード収入は今年上半期に10%増加したが、幹部らは支払い延滞が新型コロナウイルス禍前の水準を超え、下期から2024年にかけて貸倒損失が増加する可能性があると警告した。

米コールズは23日の電話決算会見で、第2・四半期にクレジットカード事業などで構成する「その他収入」が3%減少したと発表。

米百貨店はポイント付与などの特典がある顧客向けクレジットカードを長い間提供してきた。しかし、信用情報を専門にするコンサルタントのジョン・ウルツハイマー氏によると、これらのカードは一般的なクレジットカードよりも総じて金利が高く、利用限度額が低く設定され、リスクが高いという。

セントルイス地区連銀の経済統計サイト(FRED)のエコノミストは、返済率の低下は「消費が弱くなりつつある初期兆候」の可能性があると指摘した。