(ブルームバーグ): ソフトバンクグループは中南米の新興企業が新規株式公開(IPO)市場から締め出されているにもかかわらず、こうした企業の保有株の一部を初めて売却し、利益を上げた。

ソフトバンクGは、決済処理ネットワーク運営の米ビザが6月に発表した10億ドル(約1500億円)規模のピズモ買収合意で持ち分売却者の一角。ソフトバンクGのブラジル担当責任者でマネジングパートナーのアレックス・サピロ氏によると、年内に完了する見込みのこの取引により、ソフトバンクGによるブラジルのフィンテック企業ピズモへの初期投資は1年半で2倍以上に膨らんだ。収益性の指標である内部収益率は54%だったとサピロ氏は述べた。

ソフトバンクGが「戦略的投資家」に持ち分を売却しているのは、金利が高く、スタートアップ企業には株式公開が一段と難しくなっているからだとサピロ氏はインタビューで説明。さらなる売却が控えていると付け加えた。

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原題:SoftBank Turns a Profit on First Sales of Latin America Stakes(抜粋)

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