4~6月実質GDPは年率6%増、外需主導で3期連続プラス
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最大の牽引役はGDPの控除項目となる実質輸入の減少で、それだけでプラス成長の7割程度を説明できます。
実質輸入は一般的に国内需要によって左右されるとされますので、実質輸入の減少は実質的な国内需要の減少を意味します。
実際、実質GDPの民間需要は大幅マイナス寄与となっており、最大の押し下げ役が実質個人消費となっています。
ということで、今回のGDPはヘッドラインの割には実質的な国内経済がよくないことを示した結果といえるでしょう。
一方で、国内インフレ+輸入物価の下落により名目GDPは大幅プラスですから、国内の実質的な経済はよくない割に国の税収は大幅に増えそうです。予想外の高成長となりましたが、解釈が難しいです。個人消費がマイナスで設備投資もゼロなので、国内需要は全く期待外れでした。輸入が大幅に減少下のも、これが主因です。一方で、輸出は財・サービス(インバウンド需要)ともに大幅増加。内需不振を外需好調が補って、高成長を実現したという形です。どうしても、コロナ禍からの回復にもたついている国内需要の動きが気になります。実質ベースの雇用者報酬の減少に歯止めがかかったという明るい動きもあるので、7~9月期以降の内需回復に期待したいところです。
本日公表された2023年4~6月期の実質GDP成長率は前期比年率+6.0%と市場予想(前期比年率+3.1%)を大きく上回りました📈
ただ、外需寄与度だけで前期比年率+7.2%Ptも成長率を押し上げていて、うち輸入減少による押し上げ分が前期比年率+4.4%Pt✍️
しかも内需寄与度は前期比年率▲1.2%Pt⬇️
グラフはコチラに載せました
https://twitter.com/KoheiMorinaga/status/1691310088492101632