コーチを展開するタペストリー、マイケル・コース親会社を買収へ
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カプリ・ホールディングスはマイケルコースの他、ベルサーチやジミーチュウなどのブランドを抱えています。
地域別セグメントではアメリカ:EMEA:アジアでざっくり6:3:1.5くらい。
ブランド別ではマイケルコース:ベルサーチ:ジミーチュウで8:2:1くらい。
22年→23年のレベニューはほぼ横ばいですが、直近四半期は前年比10%ほど下落していて苦しんでいます。他エリアが健闘する中思いっきりアメリカが足を引っ張る構図で、地域別売上の依存度が裏目に出ています。
一方でコーチはざっくり北アメリカとその他エリアの売上比率が1:2。
当然ながら生産背景の共有や米国内のリテール最適化などの資本効率化も図るのでしょうが、長期的に見るとグローバルマーケティングで大きなテコ入れが期待できるのではないかと思います。ヨーロッパ・コングロマリット勢に対抗するアメリカ側の動きとも見えますね。「アクセシブル(手の届く)」というスタンスそのものがアメリカ的ですが、アウトレットでのたたき売りイメージがむしろ強力になっています。量産型「中の上」という立ち位置はこれからの時代、大きな欲望をかきたてるとも需要があるともあまり思えず、大きく戦略を変えていくことが必要になろうかと拝察します。今後の展開が楽しみです。