米津玄師はロエベ、常田大希はサンローラン なぜハイブランドはミュージシャンをモデルに起用するのか?
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注目のコメント
ロエベはトトロや千と千尋など、ジブリとのコラボも記憶に新しく、東京レインボープライドにも毎年協賛をしてイベントやキャンペーンを展開しています。
ラグジュアリーブランドの特徴は「既存の客層ではないところにも種まきをする」というところで、広告の投資回収を十年、二十年先に据えるようなブランディングをする部分が他業種とは異なるのかなと思います。
またミュージシャンはファンの熱量が高いことから「推し活」の対象にもなりやすく、例えば韓国アイドルが身につけたブランドの人気に日がつくようなことも珍しくはなくなりました。足元の売上げと先行投資の両方を担保できるコラボ相手として引き合いは続くでしょうね。ファッションとミュージシャンのベクトルは本来、相似しますよね。ただ、時代の変遷でこのベクトルの背景が異なります。
70〜80’sのベクトルは「アナーキズム」「反戦」などイデオロギーを起点にしたコラボレーションが主流でした。所謂、創造性の共感というところです。
他方、LVMHのアルノー氏が牽引したアーティスティックなファッションではなく売れることを前提に創作する「ファッションの商業化」を背景として売上増の目的のもとミュージシャンを起用している。乱立する音楽業界において長くsurviveするためハイブランドとの協業はこの上ないサポート。
と紐解くと、昨今の現象は「両者の利害が一致した」ベクトルと解釈できます。
80年代、BOØWYがJPゴルチェをまとってたのはこの中間にある思想ですかね。かっこ良かったなぁ…
あっ、古いか^^;高精度な生成系 AIの登場と合わせて考えると、単に顔が綺麗とかスタイルが良いとか、そのような価値観ではモデルは務まらなくなる可能性がありますね。