IIJ勝社長、ドコモの回線品質問題で「苦情が増えている、事前の連絡が全くなかった」と不快感
コメント
注目のコメント
膨大なハードウェア、ソフトウェアが複雑に連携し合って機能しているシステムには不具合は付きもので、インフラエンジニア達が日夜努力しているからこそネットワークが利用できているのですが、その「回線品質」とはそもそも何を持って品質と言うべきか、改めて考え直すべき時が来ている様に思う。
エンジニア達はシステムの挙動を一つ一つ、即ちネットワークであれば帯域の逼迫具合、遅延の発生具合等、長年培われた技術に基づいて計測し、安定運用に努めている。しかし、リッチな動画コンテンツ、音声メディア、ゲーム等、多様性が加速する中で、それら物理的に計測できる品質と、ユーザの体感からくる満足度が必ずしも一致しないことが増えているという。計測上は問題ないのにユーザは不満、またはその逆の現象が増えており、結果的に想定外の解約や、必要以上に品質維持のためのコストかけてしまう、とうことが発生している。
これは、物理的に計測されるデータと、それを人間が認知する体感とは異なると言うことである。北米や欧州の通信事業者はこの問題に取り組み、結果が出てきているが、ネットワーク対戦ゲームを中心に使っているユーザと、SNSの閲覧中心のユーザでは必要とされる品質が大きく異なる点に着目し、加入者毎の満足度を運用の指標にしようと挑戦している。これまで別々に実施されていた物理的計測と、アンケート調査結果、ユーザの家族構成などを組み合わせていわば「満足度スコア」と言う新たな閾値を設け、ユーザ対応に活用するというものだ。
この分野にも、職人の勘というような属人性からの脱却が始まっている。docomoのキーパーソンがインタビューに答えている(https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/interview/1520685.html)が、少し違和感を感じる。IIJはネットワークビジネスとしてSD-WANを主体とした事業者だと思うので、コロナ前後でのトラフィックにはあまり関係ないように個人的に思う。
むしろコロナ禍では、個人のネットワーク(テレワークなど)が大きかったのではないかと推測している。その際に、docomoの携帯ネットワークも使われていたように思われる。
トラフィックが低下しているのは4G→5Gに移行している最中のNSAでの運用自体に負荷がかかっているのでは?と感じてしまう。