くら寿司「課金システム」が「優良」と話題 ビッくらポン!当たる確率アップ、一部店舗で試験導入
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アニメ・ゲーム等のIPを活用したコンテンツコラボレーションを行うことで従前からのロイヤルカスタマーとは異なるセグメント(そのコンテンツのファン)の新規来客が見込めるという効果と客単価の向上が実証されており、飲食店に限らず温浴施設等でも導入されています。
本件のくら寿司様も以前より注目度の高いコンテンツとのコラボレーションを行っており、その結果として集客力のみならずファン層がコラボアイテムを入手するためにどれほどの消費をするかというデータが蓄積された上でのトライアルだと思われます。
当然ながらIPを借り受けてノベルティやグッズの製作を行うため、一般的には売上に対するロイヤリティがIPホルダーに対して支払われ、コンテンツ強度(注目度)が高い場合はロイヤリティの下限値も高額で設定されます。またコンテンツを仲介する代理店が間に入っているケースが多いために仲介料も別途発生します。
これらのことから、IPの使用に伴う原価高騰に対する費用の捻出、客単価向上策として1皿10円という設定は有効だと思われます。
ただし、一律の値上げは「コラボに興味のないロイヤルカスタマーの不満と客離れ」を生むため、くら寿司様は当選率向上を選択制にする判断をされたのだと推察します。
熱心なファンは欲しいアイテムが出るまで抽選を受け、時には重複したアイテムをコミュニティ内で交換したり、SNSやフリマアプリを介して売買する傾向にあります。
ファン心理を捉えてより大きな売上を狙う企業様もある中で、今回の抽選確率向上のための1皿10円課金はファンには優しい設定だと個人的には感じております。
今回のくら寿司様の取り組みの結果はコンテンツコラボレーションを行っている各企業にとって興味深い情報であり、私もウォッチして行きたいと考えております。