[7日 ロイター] - 米メディア大手パラマウント・グローバルは7日、傘下の出版大手サイモン・アンド・シュスターをプライベートエクイティ(PE)のKKRに16億2000万ドルで売却すると発表した。

パラマウントの株価は、引け後の時間外取引で約7%上昇。同日発表した第2・四半期決算で、動画配信サービスの堅調な伸びを背景に利益が予想を上回ったことも好感した。

同社はサイモン・アンド・シュスターを出版大手ペンギン・ランダムハウスに22億ドルで売却する計画が2022年に裁判所に阻止され、新たな売却先を模索していた。

KKR以外にも、ニューズ・コープ傘下のハーパーコリンズや投資家のリチャード・ヒューロウィツ氏が買い手候補に上がっていた。

パラマウントは売却によって、動画配信サービスの強化に充てる資金を確保することが可能になる。

第2・四半期の売上高は76億2000万ドルで、金融情報会社リフィニティブがまとめたアナリストの予想平均74億3000万ドルを上回った。

調整後の1株利益は0.10ドル。アナリストは損益トントンを見込んでいた。