[東京 2日 ロイター] - 伊藤忠商事は2日、子会社の伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)に対して株式公開買い付け(TOB)を行うと発表した。伊藤忠は現在CTC株の61.24%を保有しており、TOBを通じて非公開化を目指す。買付総額は約3876億円。CTCは賛同意見を表明し、株主に応募を推奨することを決めた。

TOBは伊藤忠出資の合同会社を通じ、買い付け価格1株4325円(2日終値は3921円)で8月3日から9月14日まで行う。

伊藤忠はTOBの目的について、IT市場の急速な環境変化などを踏まえると、CTCが競争優位を維持して持続的に成長するためには内部資源による成長戦略のみでは不十分と指摘。伊藤忠グループの経営資源の迅速な活用などによる事業の拡充が必要不可欠と説明している。