[サンパウロ 28日 ロイター] - ブラジル地理統計院(IBGE)が28日発表した4─6月の失業率は8.0%と、4四半期連続で低下した。3─5月は8.3%、ロイター調査によるエコノミスト予想平均は8.2%だった。

季節要因も伴って2014年以来の低水準となり、高金利下でも労働市場の強さが浮き彫りになった。失業者は860万人。

アダジ財務相は、データは前向きだが、実質金利が10%に達して活動鈍化につながっているとして、失業率を強い経済を表す指標と解釈すべきではないと慎重な見方を示した。

ブラジルの政策金利は現在13.75%と6年ぶりの高水準だが、8月にも利下げが始まるとの観測が広がっている。

アダジ氏は記者団に、中銀が妥当な幅で利下げサイクルに入る余地が充分あると思うと述べた。