[キーウ 26日 ロイター] - ウクライナのフトツァイト・スポーツ相は26日、2024年のパリオリンピック(五輪)開幕まで約1年に迫る中、ウクライナ選手がロシアとベラルーシの選手と対戦することを禁止する決定を堅持するかどうか引き続き検討していると明らかにした。

ウクライナは4月、五輪を含め、同国に侵攻するロシアと協力国ベラルーシの選手が参加する大会にウクライナ代表チームが出場することを禁止する法令を発表した。

フトツァイト氏はロイターとのインタビューで、各スポーツ連盟やそのトップ、選手らと協議を始めたとしつつも、「参加すべきか否か、何ら決定には至っていない。(禁止の)決定はまだ緩められていない」と語った。

現在、ウクライナ選手が中立旗の下で参加するロシアやベラルーシの選手たちと対戦することが可能かどうかを巡り協議しているという。

フトツァイト氏はさらに「われわれは彼ら(ロシア人)の隣にいることはできない。しかし出場させなければウクライナ選手を罰していることになる」とし、非常に難しい選択と述べた。

国際オリンピック委員会(IOC)は3月、ウクライナ侵攻により国際大会から追放されているロシアとベラルーシの選手について、国を代表しない個人資格の「中立選手」としての競技復帰を認めるよう各競技主催者や連盟に勧告した。

フトツァイト氏はIOCと3週間前に連絡を取った際、ウクライナの都市が空爆を受けている間、ロシアとベラルーシの選手は五輪に参加させるべきではないという考えを伝えたという。