米地銀パックウェスト、カリフォルニア銀と合併-不安払拭目指す
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SVBの破綻に端を発し、破綻が懸念されていたパックウェストの買い手が見つかりました。その買い手とは、企業向けのバンキングを主としているバンクオブカリフォルニアです。
資産規模では、パックウェストの方が大きい。小が大を飲む形での買収となります。同じ西海岸の南カリフォルニアを営業拠点としてるので、バンクオブカリフォルニアとしては、一気に地盤を強化できます。今年3月にFRBが民間銀行の安定的な資金調達を支援する目的で臨時開設した「銀行向けターム貸出プログラム」(Bank Term Funding Program)からの民間銀行の借入残高は、先週19日現在約1029億ドルと高止まりしています。以前はFRBからお金を借りることを忌避するスティグマの強かった米国の民間銀行がこれだけ借り入れていることは、地方銀行の間で、預金流出不安、資金繰り不安がまだまだ強いことを示しています。
ウェストパックがホールセール借り入れを返済する予定という記述がありましたので、少し気になりました。カタカナ表記だと同じなので、昔からの銀行業界を知る人は「えっ!?」と思われたかもしれませんが、Bank of CaliforniaではなくBanc of Californiaです。
前者はUnion Bankと合併しMUFGの傘下へ、そして現在はU.S.Bancorpの傘下へと売却された歴史ある銀行です。今回の買収は後者の銀行によるもの。