リフト、自転車シェア事業で売却など選択肢検討
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各都市での規制強化や放置問題を抱える自転車/スクーターシェア事業はLyftもUberも成功していません。ここ米国でも4〜5年前の盛り上がりはすっかり影を潜めています。
またコロナ禍のライドシェア需要激減の時期にUber Eatsやパッケージ配送のような既存インフラを使った別サービスを素早く展開できたUberとライドシェアだけが柱だったLyftで大きな差がついてしまい、今後も投資回収が見込めない非コア事業は整理せざるを得ないのでしょう。
ちなみに世界の流れと逆行(?)して最近規制緩和された日本のスクーターシェアの今後の動向には個人的に注目しています。MaaS観点で見ると厳しいスパイラルです。Lyftはカーサービスにおいて、物流運搬ではなく人を運ぶのが主軸です。コロナが明け、需要が多い(=ライダーが稼げる)のはUberが展開するフードをはじめとする物流運搬。そうなるとLyftはライダー確保が厳しくなります。運び手がいなければ事業は立ち行きません。
そこに自転車・スクーターシェアのようにトランザクションあたりの利益が低い割にシェアビークルの紛失リスクを回避するコストなど手の掛かる事業は諦めざるを得ません。
ここからLyftはカー事業の巻き返しを図るでしょうし、この分野はラストワンマイル解決やライドシェア解禁による移動貧困層の救済などTAMがまだありますから、動向を注視したいです。