JASRAC「生成AIと著作権問題」への考え表明 フリーライドへの懸念など4つのポイント挙げる
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大きく4つの項目に分かれた声明ですが、その主たるメッセージは、何かと話題になる著作権法第30条の4の規定に対する反対と読み取っていいのだと思います。
ただ、著作権を含んだコンテンツデータをAIの学習に用いることを許容する同規定ですが、別記事などでも言われている通り、元のデータと同様のコンテンツを生成すること、流布することは当然のように著作権侵害とみなされます。(https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00537/061200030/)
それを前提にすると、今般のJASRACの声明は、生成するかどうかに関わらず、そもそも全てのAIに学習データとして楽曲を利用することを反対するものという位置付けにあると捉えることができます。(従来通りのスタンスということ…)
「AIには国境はない」という一節は、先日18日の国連安保理会合で、議長国・英国のジェームズ・クレバリー外相が「AIには国境がないため、国際的なガバナンス(統治)の形成が急務だ」と言ったことを意識したものと思われますが、他国と異なる状態の日本の法規制に異を唱える姿勢が、ここからも窺い知れます。
個人的には、使うか・使わないかの二者択一ではないような気もしており、より実態に即した議論を踏まえて、技術発展と権利保護を兼ね備えた法のあり方を、政府を中心に検討していただけることを期待したいです。
ここが何かしらの形で定まらない限り、企業やビジネスで安心して生成AIを活用される機会も遠ざかっていくはずです。生成に対してインセンティブや費用が発生すれば良いのかとも考えましたが
鳥山明のような画風で、ひげだんのような楽曲で、などキーワードが入ってれば生成時に一定の割合で費用請求できそうですが
ジャンル指定だけで個を特定しないキーワードで生成された場合などは難しそうですね