ブラジルに日本語マック開店 「文化に敬意」東洋人街に
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I'm lovin' itを「これは大好きです」と訳してしまう点や、内部の日本”風な”庭園など、ディテールを突っ込むことは簡単ですが、日本人としてシンプルに嬉しいですし、こういう形で敬意をもって形にしてくれる、ブラジル人の心の広さというか、他者を受け入れてくれるおおらかさには本当に感謝したいですね。
この店舗ができたリベルダーヂ地区は、元々は黒人奴隷の処刑場と墓地があったところですが、そこに20世紀初頭から日本人移民が住み始め、戦後シネ・ニテロイという日本映画専門の映画館ができたことで日本人が集まるようになり日本人街として認知されるようになりました。近年では韓国人や中国人、台湾人も住むようになり、東洋人街としての特徴が強くなっていますが、今でも日本語で書かれた店舗が多いですし、売店には邦字新聞も販売されています。
さらに、記事に出てくるブラジルのマクドナルドを運営する「アルコス・ドラドス」社は今までにも独自性の高い店舗を作ってきており、例えば南米最大のパウリスタ通りにはMéqui1000という、国内1000店舗出店を記念したフラッグシップ店をマクドナルドのブラジルでの愛称であるMéquiというネーミングで出店したり、新ビジネス街にあるイタイン・ビビ地区にはインスタ映えする仕掛けがあらゆるところに仕込まれたアトラクション店舗をオープンさせたりと、マクドナルドブランドとして新しい挑戦を色々やられていて面白いです。イマジネーション豊かな国民性ですし、多様なバックグラウンドを持った移民が多い国なので、グローバルブランドがこういった新しい挑戦を行うにはブラジルは面白いマーケットなわけです。
ちなみに、同じリベルダーヂ地区にあるスターバックスも日本建築にオマージュしているような内装デザインを展開しています。
https://www.omelhordesampa.com/single-post/starbucks-liberdade
余談ですが、今回のこの店舗を設計したのは、ブラジル国内でも随一の内装デザイン設計事務所のSuperlimão(スーペルリマォン)。実力派の事務所で飲食店やオフィスを中心に数々の面白い空間を見せてくれています。マクドナルドの規定で設計者はあまり公開されないようですが、彼らがこっそり教えてくれました^^外国人のたどたどしい日本語はどこかかわいいです。
日本人のたどたどしい英語もそう捉えて欲しいですが、そうでもなさそうで。。