[モスクワ 14日 ロイター] - ベラルーシは14日、6月に武装蜂起を起こしたロシアの民間軍事会社ワグネルの戦闘員が、ベラルーシの首都ミンスク南東の軍事訓練場で兵士の訓練に当たっていると明らかにした。ワグネルの反乱を終結させるための取り決めの少なくとも一部が実行に移されている可能性を示す最初の兆候となる。

ベラルーシ国防省傘下のテレビ局は「ワグネルの戦闘員の多くが軍事訓練で教官を務めている」と報道。国営ベルタ通信も、ワグネルがベラルーシ兵を訓練していると報じた。

また、ベラルーシ国防省はミンスクの南東約90キロの地点にあるオシポビチ近郊の軍事演習場で、ワグネル戦闘員がベラルーシ軍兵士を指導している様子を映したビデオを公開した。

複数の関係筋はロイターに対し、少なくとも11日から数人のワグネル戦闘員がベラルーシ国内にいたと明らかにしている。ロイターの記者が先週、ベラルーシ政府が企画した視察の一環としてオシポビチ近郊の軍事演習場を訪れた際はワグネル戦闘員の姿は確認されていなかった。