[東京 12日 ロイター] - Zホールディングス株が12日の後場に急騰し、一時前営業日比8%超高に上昇した。傘下の決済アプリ企業PayPay(ペイぺイ)の上場先について、米国市場を軸に検討していると報じられたことを好感し、急騰した。ソフトバンクグループ株は3%超高、ソフトバンク株は1%超高となった。

ZHD株の急騰を受けて、市場では「下値が固まってきていたところに好材料が出た。2月高値の428円が目先のターゲットになるのではないか」(証券ジャパンの大谷正之調査情報部部長)との見方が聞かれた。

テック関連企業は米国のほうが価値が高く評価される傾向にあり、日本の携帯電話市場が飽和する中、ソフトバンクは急成長するPayPayの資金化に向けて準備を本格化する。

ソフトバンクは傘下のZホールディングスと共に22年10月にPayPayを連結子会社化し、両社で69.8%(議決権ベース)の株式を保有する。残りはソフトバンクグループのビジョンファンド2が持つ。ソフトバンクは、子会社化の際に再評価したPayPayの企業価値が1兆円弱(9月末時点)だったことを明らかにしている。

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