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New York Timesをタイパ良く読みこなすには

New York Timesをタイパ良く読みこなすには

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地政学・アート・テクノロジーから読み解く世界のサムネイル画像
山中 俊之
地政学・アート・テクノロジーから読み解く世界山中 俊之

毎朝5時のジョギングの後は、毎日購読しているNew York Timesを読むことから1日が始まる。朝はNew York Timesから。もう20年くらいは続く習慣だ。

かつて外務省に勤務していた頃、後に外務審議官(事務方では外務事務次官に次ぐナンバー2のポストである)になった元上司から、「New York Timesこそが、世界のエリートが判断の基準しているクオリティペーパーだ」と言われて以来、自宅で毎日購読している。

確かに、インターネットで多くの情報の接することができる時代であるが、有料のNew York Timesの購読者数は増えており、2022年初頭には関連メディアを含め1000万人を突破した。購読者減少に悩む日本の新聞とは逆の動きだ。それだけ価値のある記事を世界に発信しているからだ。

このNew York Timesをいかにして、タイム・パフォーマンス良く読むかについて、私がこれまで20年以上実践している方法を紹介したい。

第一に、写真入りの1面トップの記事に注目することだ。

1面トップ記事は、ラテンアメリカからの移民問題や仕事がなくなって困窮するアフガニスタン女性の記事など、世界の今を知るために重要な写真と記事が掲げられている。世界の課題について、日本メディアとは違った視点で知ることができる。

第二に、全部の記事のタイトルは読むことである。

New York Timesのすべての記事を読むとなると、何時間もかかる。私を含め多くの読者はそこまで時間がない。

そのため、すべての記事のタイトルには目を通すことにしている。これは紙のことを念頭においているが、インターネットで記事を読む場合にも、毎日のように更新される記事のタイトルを読むことでほぼ同じことが可能だ。

第三に、アートの記事に着目することだ。

New York Timesでは、1面の下にほぼ毎日のようにアートに関する記事が掲載されている。日本経済新聞の1面には、ごくたまにしか1面でアートに関する記事は登場しない。アートに関する社会的な認識の違いを実感する。

アートの記事では、アートを通じて見える人種差別、LGBTQ、植民地支配など多くの社会問題が扱われる。アート、特に現代アートは一般社会よりも一歩先のテーマを扱うことが多い。時代の行方を見るために示唆に富む記事が多い。

世界のオピニオンリーダーであるといえるNew York Timesを読み解いて、一歩先を歩くビジネスリーダーになっていきたい。

※写真は、Wekidemediaから。


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コメント


注目のコメント

  • 山中 俊之
    著述家・ファシリテーター

    いつもNew York Timesから始まる朝。これなくして1日は始まらないです。


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