楽天G、証券子会社が東証に株式上場を申請
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楽天証券は、2022年5月に上場の準備を始めたと発表し、当時も話題となりました。同じく楽天グループの一員である楽天銀行が今年の4月にの上場を成功させたため、注目が高まりそうです。
楽天証券の直近期の当期純利益は約93億円、楽天銀行は約277億円でした。楽天銀行の約1/3ですが、楽天銀行の上場時価総額がコロナ後では国内最大規模の3,000億円越えだったことを考えると、相応の規模感での上場が予想されます。
楽天銀行も同様でしたが、楽天グループとの「親子上場」となるため、ガバナンスの問題が上場審査では重要な論点になるのではと思います。通常のIPOで上場申請は公表しませんが、子会社上場の場合、親会社にとってのインサイダー情報になりえるので、インサイダーフリーにするためのリリースです。
先日IPOした楽天銀行、このタイミングであれば仮条件レンジはもう少し切り上げられた可能性(親会社の売り出し金額も結果として大きくなる)のある現在の株式市場環境です。市況をコントロールすることは不可能なので、IPOは上場審査とオファリングを同時に進める難易度の高いプロジェクトであると改めて実感します。コングロマリット・ディスカウントを考えて、傘下にある子会社を上場させていくという話がある一方で、モバイル事業の継続や断続的に訪れる高利回り社債の償還金確保など、金策の為の資産切り売りにも見える。モバイル事業は明らかに厳しいのだから撤退した方がいいという意見を多く目にするが、事業参入時に総務省と諸々握っているだろうから、話はそんなにシンプルじゃないんだろうな、と。