プーチン氏、ワグネル乗っ取りの難事業
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プーチン氏が、ワグネルの世界規模の巨大事業を掌握しようと「企業乗っ取りの難事業に取り組んでいる」という記事です。
ウクライナで戦っていたロシア人の戦闘員たちに国防省と契約させるのはそれほど難しくないと思いますが、マリや中央アフリカやスーダンでのワグネルやプリゴジンがやっていた複雑なオペレーションの実態を把握して、国家としてコントロールするというのは現実的ではないでしょう。
プリゴジンはワグネルを使った「傭兵事業」だけでなく、金鉱山の開発や密輸、武器を含めた様々な違法物資の取引や資金洗浄など、世界規模での違法ビジネス活動を取り仕切ってきましたし、そのために100以上の会社を設立して運用してきました。
とても政府の役人が出来るような仕事ではありませんので、プーチンが別のビジネスマンにこれらの利権を引き継がせることになるのではないでしょうか。今はプーチンに忠実な第二プリゴジンのような人物を育て、利権を引き継がせて、当面は国家のコントロール下に置くのですが、やがて利権は拡大して第二プリゴジンも国家のコントロールを超えて肥大化していく…、そんなシナリオが見えてきます。
プリゴジンは、プーチン体制が生んだモンスターに過ぎませんから、この体制が続く限り、別の新たなモンスターをつくるだけになるのではないか、と思います。
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