[ワシントン 29日 ロイター] - 2024年米大統領選の共和党候補指名争いへの出馬を表明したペンス前副大統領が29日、ウクライナを電撃訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。

ペンス氏はゼレンスキー氏との会談後、「自由はウクライナで勝利しつつある。そして今、われわれはこれまで以上に、自由のために立ち上がりロシアの侵略を押し返すウクライナの勇敢な戦士たちを信じ続ける必要がある」と述べた。

ペンス氏は戦没者追悼の壁に献花したほか、ロシアの人権侵害についてウクライナ当局者から説明を受けた。

ペンス氏はこれまでもロシアのプーチン大統領を強く批判すると同時に、ウクライナに対する全面的な支持を表明。大統領選の指名争いに出馬を表明した共和党候補の中で、ゼレンスキー氏と会談するのはペンス氏が初めてとなる。

ウクライナ戦争は共和党の大統領候補指名争いを二分している。

党内の支持でトランプ前大統領の後を追うデサンティス・フロリダ州知事は、ウクライナに提供する支援の金額に疑問を呈している。一方、トランプ政権下で国連大使を務めたニッキー・ヘイリー氏、ティム・スコット上院議員(サウスカロライナ州選出)は支援継続を支持している。

ゼレンスキー氏は「ウクライナに対する米国の支援は不可欠だ」とし謝意を表明。ペンス氏とは「武器や兵士の能力、共通の価値観について語った」とした。