[ロンドン 28日 ロイター] - ドイツのエネルギー関連企業シーメンス・エナジー傘下のシーメンス・ガメサが先週、世界で導入してきた風力発電機タービンのうち最大15―30%の品質問題が想定していたより深刻だと発表したことについて、欧州の風力発電大手イベルドローラ、RWE、EDPリナババイス、エルステッドなどは特に大きな影響はないとコメントしている。

シーメンス・ガメサは品質問題を解決するのに数年かかると警告。シーメンス・エナジーの株価は37%急落した。

ただ、ポルトガルのEDPリナババイスは、問題が指摘されたタービンはほとんど使用していないとし、使用するメーカーの多様化を図っているとコメント。シーメンス・ガメサ製タービンの性能は他社の製品並みだと述べた。

長年の顧客であるドイツのRWEも「異常な技術的問題」は見られないと指摘。仏電力会社EDFは問題が発生しても解決可能だとしている。

デンマークのエルステッドは、陸上風力発電所1カ所でシーメンス・エナジーのタービンを使用しているが、同社が保有するタービン全体の「稼働率は高く、停止時間は非常に短い」とコメントした。