週刊アフリカビジネススヘッドラインニュース649号(2023年6月12日号)
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2億人の人口と豊富な資源を抱えながらも浮上しない動かぬ巨人、ナイジェリアに、新しい大統領が就任後「変わるのではないか」という期待が生まれています。ナイジェリアは、産油国であるにも関わらず国内の製油所がほぼダウンしており、原油を売って石油を欧州から輸入する、それもそれ用の有利なレートを中央銀行が制定したため二重為替となり、最近は外貨枯渇で原油現物で代金を支払い、輸入した石油の販売には補助金を使い、一連をすべてひとつの元国営企業が独占するという、原油が精製できないことに端を発した歪んだ状況が経済成長を妨げる極めて大きなファクターでした。その3位一体の悪癖である補助金、独占輸入、二重為替をすべて止め、正常化を図る動きが進められています。
3つ目にあるアンゴラもナイジェリアと1位、2位を争う産油国。こちらはロウレンソウ大統領が就任以来改革を進めており、成果も見えています。そのアンゴラが、補助金を半分に減額したというニュースも取り上げています。私はアンゴラがけっこう好きなので、頑張ってほしいですね。