英アストラゼネカ、中国事業のスピンオフを計画=FT
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外資/日系企業にとって、中国子会社のスピンオフ
(子会社上場/MBOも)は「攻め」「守り」を両立させた
打ち手として、今後も一定増えていくでしょう
・「攻め」(成長資金呼び込み/優秀人材確保/土着化)
・「守り」(中国依存度/リスクの軽減、ガバナンス整備)
先行事例(日系企業の例を抜粋)
・①日清食品
中国事業の香港上場('17/12)により、中華圏における
機動的な意思決定・成長資金の獲得・現地に根差した
ブランドとしての「顔」を実現
・②RSテクノロジーズ
子会社を中国科創板に上場('22/11)
・③フェローテック
中国子会社4社を中国系VC/PEから資金調達進めつつ
中国科創板に軒並み上場させる予定
②③は、特に
「中国系経営者」 × 「半導体=攻め&守りが強く合致:
中国側の引き合い強くデカップリング度も大」
で最も感度の高いセグメントから進んでいると解釈可能
逆に、①は「日本人経営者 × 消費財」かつデカップリング
前から動いていた事例として、かなり尖った先見性ある例
と言えるかもしれません
注目のコメント
分社化して独立性を高めておいたほうがカントリーリスクを下げられるのでは……こう考える企業はほかにも結構いるでしょうね
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アストラゼネカ中国部門のワン・レイ社長は5月、中国で「共産党を愛する」愛国的な企業になることを目指すと述べた。地政学リスクに関し、欧米の企業が中国にある自社アセットを流動化させ、必要に応じて手放せるようにするという思惑と、中国現地のマネジメントが独立して独立独歩で切り開いていきたいという思惑の両方が働いた結果でしょうね。両方自分ごととしてとてもよく分かります。
別法人に切り離しはするものの、事業の支配権は維持するという方針のようです。
このFTの記事にによると、中国に強い他のグローバル企業についても同様の動きを検討しているとのこと。確かに先日も老舗VCのセコイアキャピタルが中国事業を分離することが明らかになったばかり。
今後こうした動きが続いていくのか、そして、日本企業はどうするのか、要注目です。