[15日 ロイター] - ロシアの司法省は、故エリツィン元大統領の記念館「エリツィン・センター」が外国によるスパイ活動に利用されている可能性を調査している。国営メディアが15日に報じた。

エリツィン氏はソ連崩壊後のロシアで1991─99年まで初代大統領を務めた。

同センターはこれまで長らく、ロシアの歴史について欧米寄りで愛国心に欠ける見解を掲げているとして、強硬な国家主義者から批判されてきた。

センターの運営委員会にはショイグ国防相や大統領府高官らが名を連ねており、調査は政治的に慎重な対応が求められる。

政治アナリストのタチアナ・スタノバヤ氏は、初代大統領の評判を損なうことはプーチン大統領にとっても後継者として避けたい事態だと指摘する。

センターは財務を含む全ての活動を透明性を持って合法的に行っているとし、調査でスパイ機関と見なされる根拠がないことが確認されると信じているとした。

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