なぜ「スキンラボ」ではダメなのか…ロート製薬の「肌ラボ」が商品名に漢字を使ったマーケティング的な理由
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よく知られる話ですが、ブランドの語源は、中世ヨーロッパで家畜の牛の所有を示すための焼印(brandr)だと言われています。
単なる"名前"だったブランドが、ビジネスに取り入れられたのは、19世紀頃で、今も世界的なマーケティング企業として知られるP&Gが『Ivory(アイボリー)』という石鹸を販売したことが始まりと言われます。
象牙を意味するアイボリーの名から想像できるように、単なる名前という域を超えて、そこには"白さ"という意味が付与されるようになり、ブランドが何かしらのイメージをもたらす記号として機能することに注目されるようになりました。
記号論の視点でも、ブランドには2つの側面があり、単なる響きとしてのネーミングと、そのネーミングがイメージさせる意味によって構成されます。「極潤」などは、この意味の部分をシンプルにイメージさせやすいネーミングの一つだと考えられます。
ですが、ブランドマネジメントにおいて難しいのは、この意味が時間の経過とともに変化していくということです。使ってみた時の品質が悪ければ、ネガティブなイメージがそのブランドに付与されていきますし、SNSなど企業がコントロールできない環境下で目的としないイメージが拡散されていく可能性もあります。
ネーミングをすることはもちろん、一度作ったブランドイメージを守り継続させていくことが長期的なブランディングには欠かせないことであり、最も難しい点でもあります。男前豆腐の事例も紹介されていますが、僕も男前豆腐の特濃ケンチャンというのをよく買いますが、ネーミングとデザインだけでなく、容器の形も重要かな、と思います(ケンちゃんは楕円)。ほとんどの豆腐は四角で、上面のビニールを剥がして捨てて、皿に移して食べて、美味しい!ってなってももうビニールも捨ててるので何を買ったか分かりません。その点、ザク豆腐もそうですが、形状特徴からリピート購買できます
ちょうど先日、ロート製薬の決算を見ていたのですが、プロダクトラインナップがすごいですね。特にメラノCCシリーズの成長率が化け物
決算説明資料:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS09061/3b96ec71/311a/4403/a882/5999db954ebb/140120230511567507.pdf
直近の売上を見ると、
・肌ラボ 142億円(YoY+17%)
・メラノCC 115億円(YoY+66%)
・日焼け止め 78億円(YoY+38%)
・ロートV5粒 51億円(YoY+35%)
・高額目薬 39億円(YoY+5%)