[ソウル 9日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)が9日に発表した4月の経常収支は、前月の黒字から一転して今年3度目となる赤字を記録した。

4月の経常収支は7億9000万ドルの赤字。3月改定値は1億6000万ドルの黒字だった。1─4月の累積赤字は53億7000万ドルに達した。

第1次所得収支は1年ぶりの赤字で、赤字幅は9000万ドル。4月は国内企業の外国人への年間配当支払いにより、ここ10年間赤字が続いている。

モノの貿易収支は6カ月連続の赤字から5億8000万ドルの黒字に転換。サービス収支は12億1000万ドルの赤字で、ここ5カ月で最も小幅だった。

秋慶鎬企画財政相は「5月以降、経常収支は黒字に転じる可能性が高い」と指摘した。

中銀の見通しでは、2023年の経常収支は240億ドルの黒字となり、黒字幅は22年の298億3000万ドルを下回り、過去12年で最小となる見込み。