[シドニー 7日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)はさらに25ベーシスポイント(bp)の利上げに動き、その時期は8月となる公算が大きい─。大手銀行の間で7日、こうした見通しが広がった。

RBAは6日の会合で政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25bp引き上げ、11年ぶりの高水準となる4.10%とした。また物価上昇率を確実に目標へと戻す上で追加的な引き締めが必要になる可能性があると警告した。

これを受け、コモンウェルス・バンク・オブ・オーストラリア(CBA)とANZは、ゴールドマン・サックスやUBSとともに、もう1回25bpの利上げがあるとみている。

政策金利のピークについては、CBAが4.35%、ゴールドマンは4.85%との予想を示した。

ただCBAのオーストラリア経済責任者ガレス・エアード氏は、利上げが早ければ7月に実施され、政策金利は4.6%まで高まるリスクがあるとくぎを刺した。

ゴールドマンのアンドルー・ボーク氏は「(6日の)RBAの説明は、これまで他の主要中銀に比べて幾分ハト派寄りだった政策対応に関するタカ派的なシグナルとみなした」と述べた。

エアード氏は、RBAが利下げに転じる時期の予想を来年第1・四半期に先送りし、来年末までに計125bpの利下げが行われると想定している。