[北京 6日 ロイター] - 中国証券報は6日、政策顧問やエコノミストの話として、中国は今年後半に銀行の預金準備率と金利をさらに引き下げる可能性が高いと報じた。

中国経済は第1・四半期に予想を上回るペースで回復したが、第2・四半期初めに失速。高失業率、不動産市場低迷、地政学的緊張の高まりに直面している。

同紙によると、政府系シンクタンク、中国社会科学院の研究員チャン・ミン氏は中国のインフレ圧力が低いことが金融緩和余地を与えると指摘。

中国はさらなる利下げを検討し、貸出コストを下げるために銀行の預金準備率に焦点を当てることができるだろうと語った。

浙商証券のチーフエコノミスト、リ・チャオ氏も、今年下期に利下げと預金準備率引き下げの可能性があると予想。米連邦準備理事会(FRB)が第4・四半期に利下げサイクルに入る可能性があり、中国に一段の金融緩和余地が生まれると見込んでいるという。

中国は3月に今年初めて銀行の預金準備率を引き下げたが、米国との金利差拡大で大幅な金融緩和の余地が限られる中、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)は据え置いている。