[北京 6日 ロイター] - 米国務省は5日、クリテンブリンク次官補(東アジア・太平洋担当)が北京を訪問し、中国の馬朝旭外務次官と会談したと発表した。

国務省の声明によると、会談では、二国間関係や台湾海峡問題などについて意見を交換し、「オープンなコミュニケーションラインを維持し、両国間のハイレベル外交を構築するための継続的な取り組みの一環として、率直で生産的な議論を行った」という。

中国外務省も6日に発表した声明で「中米関係の改善を促進し、相違点を適切に管理することについて率直かつ建設的で実りあるコミュニケーションを行った」とし、コミュニケーションを継続することで合意したとしている。

クリテンブリンク氏は6日、中国との関係を管理するため米政府は努力していると述べた。北京で記者団から米中関係の現状について問われ「可能な限り最良に関係を管理するため懸命に取り組んでいる」と応じた。

ブリンケン国務長官が近く訪中するかとの質問には「様子見で、発表することは何もない」と述べた。

11月にサンフランシスコで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議でバイデン大統領と中国の習近平国家主席が会談する可能性についても、コメントできないとした。