「安藤忠雄の住宅」が世界の富豪のあいだで熱狂的な支持を集めている
コメント
注目のコメント
昔9.11の跡地開発に対して世界中の有名建築家が様々な高層ビルを提案をしていた中、安藤さんはただ1人、敢えて建築を何もつくらない、心の中心としてただドーム状の緑の丘をつくるという提案をされていた。”失われた都市の空白を何かで埋めようとするならば、それは建築ではなく、鎮魂と反省のための場所であるべきだ”、と。
ただ、どうしても経済を回していかないといけないこの資本主義においては、実現が難しかった。しかし、1番の問題はどうしても床をいっぱいつくる事しかビジネスモデルがないこと。床に頼らないビジネスモデルをつくることができれば、そう言った「人の心を中心とした空間」がもっと創りやすくなると思います。
コルビジェもミースも、フランクロイドライトも、みんな芸術的な建築を完成させるために家具にも拘ってデザインしています。安藤さんの有名なコンクリートも特別な施工技術があり、海外でも日本から施工チームを連れて行くと聞きます。正に哲学を持った芸術家。なのでその空間を使う人もまたその哲学に沿う人物である必要があるという事だと思います。かつて安藤忠雄氏が「人と同じで基礎ができたら建築は大体半分完成。人も基礎が出来ればすぐ立ち上がる」と、話していたことを思い出しました。
「何」をするかよりも「誰」とするか。仕事を行ううえで、これからも大切にし続けたいことのひとつです。