関西エリア、初の出力制御 太陽光や風力発電、一時停止
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一般に出力制御は(LNG等の)火力>揚水>太陽光>原子力の順で行われやすさがあるとされています。火力は行われやすく、原子力は行いにくいと。
そりゃそうですよね。原発の出力制御って物凄く難しいですもの。
ただ、ここで注目してほしいことがあります。
関西電力はずっと、原発を稼働させてくれと3.11の後もまっさきに言ってきた所であること。
出力制御はその事業体の売上に大きく影響致します。
出来ることならやりたくはない。
例えばLNG火力中心に回すと、今のガスコンバインドはそこそこの効率性はありますが、出力制御にかかりやすいとの点を思うと全開で運転する計算は出来なくなります。
一方で、原子力なら出力制御は太陽光より後回しにできます。新電力の中で自家発電的な所の中でLNGを使えるのは都市ガス系などLNGタンカーを持っている所に限られますので、(市場調達のみというところを除けば)多くは太陽光などの変動性出力を持つ再エネ。国策民営である原子力(核分裂)を持つ新電力は無いと言っても過言ではありません。
とすると、関西電力側として出力制御をこれ以上取られたくないから原子力を優先させている、という可能性は無いでしょうか。もちろん、そうなると太陽光系の新電力は痛手となり、(現状苦しいとされる中では)撤退なども本格的に検討することになるとは思いますし、それだけ再エネ開発は遅れる訳ですが、関西電力としては安泰となっていきます。
日本において再エネ開発は遅れているという指摘は有るわけですが、こういう観点から見るのも大事かと思われます。