[1日 ロイター] - 米半導体大手ブロードコムが1日に発表した第3・四半期(5─7月)の売上高見通しは市場予想を上回った。人工知能(AI)関連技術への投資に伴う需要増加が追い風となる。

ホック・タン最高経営責任者(CEO)は、自社の2024年半導体売上高のうち生成AIが25%以上を占める可能性があるとの見方を示した。この割合は22年度には10%程度で、現在は約15%という。

ただ、株価は引け後の取引で2%近く下落した。

サミット・インサイツ・グループのアナリスト、キンガイ・チャン氏は「エヌビディアの強い見通しを受けてブロードコムにも期待が高まっていたため、失望が広がったのだろう」と述べた。

エヌビディアが5月に示した第2・四半期の売上高見通しは市場予想を50%余り上回った。AI向け半導体の需要急増に対応するため供給を強化していることも明らかにした。

ブロードコムの第3・四半期売上高見通しは約88億5000万ドル。リフィニティブがまとめたアナリスト予想は87億2000万ドルだった。

第2・四半期の売上高は8%増の87億3000万ドル。市場予想は87億1000万ドルだった。

調整後の1株利益は10.32ドルで、市場予想の10.08ドルを上回った。