[31日 ロイター] - マイケル・コースの親会社であるカプリ・ホールディングス は31日、米国でのハンドバッグや靴の需要が低迷しているとして、年間売上高見通しを下方修正した。

米国では、生活費の上昇で贅沢品が控えられて高級品への需要が鈍っており、LVMHやグッチを抱えるケリング など高級ブランドの売上に影響を与えている。

カプリ最大のブランドであるマイケル・コースの売上高は約11%減の9億1000万ドル、第4・四半期のアジアの売上高は中国の需要回復でわずかに増加した。

コロナ禍の抑制から解放された中国では、バッグやアパレルへの支出が回復、コーチを展開するタペストリーは、米国の高級品購入の鈍化にもかかわらず5月に年間利益見通しを引き上げた。

CFRAリサーチのアナリスト、ザッカリー・ワーリングは、米国の需要の低迷は、サプライチェーンの圧力緩和やアジア市場の追い風を相殺する可能性が高いと指摘した。

カプリのジョン・アイドル最高経営責任者(CEO)は、米国事業はおそらく夏の大部分を通して引き続き低迷するとの見通しを示した。

年間売上高見通しは従来の約58億ドルから57億ドルに引き下げた。

米国の百貨店が発注を控えたため卸売事業が大幅に減少、第1・四半期の売上高・利益見通しもアナリスト予想を下回った。

終了した第4・四半期業績は、3ブランドで米州部門の収入が減少したものの、売上高は13億4000万ドルと予想を上回った。調整後1株利益は0.97ドルでアナリスト予想の0.94ドルを上回った。