[東京 1日 ロイター] - 日銀の雨宮正佳前副総裁が、東大金融教育研究センターの招聘(しょうへい)教授に就任したことが分かった。同センターによると就任は1日付。

雨宮氏は1955年生まれ、79年東大経済学部卒、日銀入行。金融政策の運営にかかわる企画室第二企画課長に98年に就任して以来20年以上にわたり金融政策の立案にかかわり、ゼロ金利政策や量的緩和政策など実験的な政策の帰すうを見届けてきた。

安倍晋三政権発足後に就任し2期10年総裁を務めた黒田東彦氏を理事、副総裁として実務面で支え、一時は黒田氏後任の有力候補として取り沙汰されていた。

東大金融教育研究センターは、金融研究分野におけるアジアでの世界的拠点となることを目的に2005年4月に設置され、植田和男日銀総裁も過去にセンター長を務めた。招聘教授としては雨宮氏のほか、中曽宏元日銀副総裁と森信親元金融庁長官が在籍している。

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