[31日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターのジム・ファーレー最高経営責任者(CEO)は31日、電気自動車(EV)の製造コストがガソリン車の水準まで下がるのは、製造過程がより簡素化し多くの人手が不必要になる2030年以降になるとの見方を示した。投資家会議での発言。

ファーレー氏は、多くのメーカーにとって、2020年代後半に第2─3世代の車種の生産に入るまでEVは引き続き内燃エンジン車よりもコストがかかると指摘した。

アナリストらはEVのコストがガソリン車のコストと同等となる状況(コストパリティ)は、早ければ2025年に実現すると予測している。

ファーレー氏はまた、自動車業界はEVをオンラインで販売することで流通コストの削減と、ソフトウエアベースのデジタルサービスからの売り上げ拡大が可能になると予測した。

同氏によると、フォードのソフトウエアサービス事業の加入者は60万人と、1年前の3倍に増えている。