当期剰余金2.1兆円の黒字、国債含み損は1571億円-日銀の22年度決算
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利息の付かない通貨や預金、はてはマイナス金利を召し上げる預金まで負債に持って、国債、ETFを始め収入を生む資産を抱えていますから、日銀が利益(≒当期剰余金)を出して国庫に貢献するのは当然です。資産が増えれば利益が増えるでしょうし、国債を簿価評価したまま利回りの高い国債を買っても利益は膨らみます。2022年度は増益で財務基盤は健全なように見えますが、曲者は前年度末4兆3734億円の含み益だった国債が、今年度末は1571億円の含み損に転じている点です。ETFの含み益が増えているので救われてはいますけど、少なくとも期中の評価損益がかなりのマイナスだったことは確かでしょう。
国債の評価損益に関する限り、金利が約0.20%上がったら評価損が約4兆5千憶円出る勘定で、1%上がれば22兆円ほど損が出て不思議ではないのが日銀の貸借対照表の構図です。含み損と雖も損は損。政策の取り方次第で損の表面化の様相は異なりますが、なんらかの形で国民負担に跳ね返るのは必定です。長期金利上昇の影響を受け、2022年度決算は、実態的には大赤字だったと見るのが正しいように感じます、 (・・;ウーン